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CREAMのMadridオフィスオープン:その背景

スペインのマドリッドにて私たちの新しいオフィスオープンにあたり、私たちはこの事業拡大の背景場所について多くの興味深い質問をいくつか頂きました。この対談では、当社の創業者兼CEOであるピエール・ゴーリス(Pierre Gaulis)が、このイベントに関連する主な疑問に答えます。

この新しいマドリッドでのオフィスはいつオープンしましたか?

新オフィスの開設については最近発表しましたが、実際には2023年1月に既にオープンしています。

新しいオフィスのオープンに至ったプロセスについて教えて下さい。そしてそのアイディアはどのように生まれたのですか?

このオフィスをオープンする計画は実際のところ予定よりも遅れていたプロジェクトでした。COVIDが流行する前の数年間、このプロジェクトについて考えていましたが、パンデミックが起きてしまった為に延期になってしまいました。そして2022年、ようやく国際旅行の再開がされた際に、このプロジェクトを再開する好機がやってきました。
2022年末に取り組みを始め、2023年1月にオフィスの開設を実現しました。

このオフィスのアイディアは、実際のところ数年前に遡ります。私たちは常に国際企業と協力しており、特に日本とヨーロッパの間で活動していたので、ヨーロッパでの拠点を持つと言うことは合理的なアイディアでした。
過去7年間、スイスには代理店がありましたが、そこは主に営業の拠点であり、それ以上の役割を果たすことは今までありませんでした。その一方で、東京の本社と同様に、お客様やクライアント様に対して完全に機能する制作オフィスヨーロッパに持つ利点に気付きました。この考えが私たちに新しいアイディアをもたらした経緯です。

なぜ特にマドリッドを選んだのですか?なにか特別な理由はあったのでしょうか?

ヨーロッパの拠点となるオフィスとして機能する場所を探していたので、正直どの大きなヨーロッパの首都でも構いませんでした。実際にイタリアのミラノも有力な候補地でした。

ただその中でもマドリッドを選んだ理由としては、非常に活気に満ちていて、今後が期待されるヨーロッパの首都だからです。ここマドリッドには急速に発展するテクノロジーのコミュニティネットワークがあり、将来に渡って期待される有望な専門家が数多くいます。また、優れた大学も多く、そこから多くの有望な人材が卒業しています。

また、ヨーロッパ全体との交通網も良好で、地元の魅力的なビジネスの無限の可能性が広がっています。私自身が2012年にIEビジネススクールに在学した経験もあり、既にマドリッドには私たちが活用できるネットワークが構築されていました。

現在マドリッドオフィスでの採用は現在行なっていますか?

はい。現在エンジニアのポジション(開発者の職種)を募集しています
他の職種についても検討することは可能ですが、現在最も優先して採用を行っているのは開発者の職種になります。

どのようにして東京とマドリッドの時差を管理するのですか?

東京とマドリッドにオフィスがあることの利点の一つは、日本時間で働くメンバーとヨーロッパ時間で働くメンバーがいることです。これにより、プロジェクトやクライアントへのサポートの提供がほぼ一日中行うことができ、24時間対応のモニタリングとサービス提供が可能となっています。
もちろん、両チームが最大限に連携と協力ができるように、十分なコミュニケーションを確保しています。

新しいオフィスを開設する主な目標と利点は何ですか?

まず第一に、プロジェクトやクライアントへの24時間対応を提供することが当初の目標です。同時にヨーロッパの国際的な多国籍企業との関係をより強化し、より効率的な協力と連携を目指しています。
また現在、マドリッドのオフィスのメンバーは日本と同じプロジェクトに取り組んでいますが、将来的には現地のビジネスを展開し、スペインの主要企業とも協力していくことも考えています。

もちろん、特にヨーロッパ進出を検討する日本企業のプロジェクトを効果的にサポートすることができるようになります。この観点から、最近では日本スペイン商工会議所に加入し、地元のコミュニティと直接連携することで、より深い関与を図っています。

将来的に協力を想定しているスペインの特定のブランドはありますか?

企業の視点から考えると、CREAMの経験に基づいて、最初に注目するのはZARA、Desigual、Mangoなどのファッションブランド、またはMassimo Dutti、Lladró、Loeweなどの高級ブランドなどが挙げられます。ただ、このオフィスの開設は主に能力に焦点を当てていた為、市場調査はまだ進んでいません。従って、スペインに関連のある企業やゆかりのある企業であれば、地元または世界的な規模でどんな形でも協力を歓迎しています。

もしチームメンバーが他の海外のオフィスに移りたいと希望した場合はどうなりますか?

確かに、この新しい拠点が加わることで、日本チームのメンバーが一時的もしくは永続的にヨーロッパで働きたい場合、またその逆のケースにおいても、より多くの国際的な機会を提供できることを期待しています。
一般的に、こうした異動は、私たちのDNAやポジショニングに非常に適しており、デジタル分野においてヨーロッパとアジア全域で最適なチームとして認識される要因となっています。

日常的に使用する言語は何ですか?マドリッドは純粋にスペイン語のみのチームになりますか?

基本的に、協力している人々や企業は国際的であり、主に英語でのコミュニケーションが可能です。ただし、日本のように、より効果的なコミュニケーションのためには現地の言語を話すことが時折役立つこともあります
現在、マドリッドにはスペイン語を話すメンバーがいる為、必要に応じて現地のコミュニケーションをサポートすることができます。ただこれを踏まえた上でも、私たちの日常業務のほとんどが主に英語でのコミュニケーションになると考えています。

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